非特異的免疫療法(読み)ひとくいてきめんえきりょうほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「非特異的免疫療法」の意味・わかりやすい解説

非特異的免疫療法
ひとくいてきめんえきりょうほう

癌に対する治療法の一つ。ある種の細菌カビキノコなどから精製される物質注射経口剤として投与する。これらの物質は,体内の抗腫瘍免疫をつかさどるマクロファージリンパ球を広く刺激するもので免疫賦活剤と呼ばれている。主なものとして溶連菌からつくられる OK-432 (ピシバニール) ,サルノコシカケから抽出された PSK (クレスチン) ,シイタケより精製されたレンチナンなどがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android