クレスチン(英語表記)krestin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレスチン」の意味・わかりやすい解説

クレスチン
krestin

サルノコシカケ科カワラタケの抽出物であり,癌治療に用いられる。 1975年のピシバニールに続いて,76年に発売された。これらの薬剤は発売された最初の免疫療法剤であり,臨床試験の評価が厳密化する以前に認可されている。両者の売上げを合わせると常に1兆円を超すことなどから,社会の関心を引いた抗癌剤だったが,89年 12月,厚生省の中央薬事審議会は,医薬品の再評価の一環として,クレスチン,ピシバニールの効能の一部を削除するとともに,化学療法剤との併用を中心とした適応制限を新たに加えることを答申した。

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