最新 地学事典 「面なし断層」の解説
めんなしだんそう
面なし断層
planeless fault
落差はあるが,断層面が失われているか,完全に癒着してまわりの岩石との区別が不明瞭な断層。断層面やその延長部には,暗色の粘土質の物質が集中する場合がある。この種の断層には,1)地層の定着後まもない時期に発生したものと,2)地層の定着後かなりの時間を経たのちに発生したものとがある。砂岩層・粗粒凝灰岩層などにみられる小断層などに,面なし断層の産状を示す傾向がある。井尻正二ほか(1955)命名。参考文献:藤田至則ほか(1965) 地球科学,76号
執筆者:藤田 至則
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

