面桶(読み)メンツ

大辞林 第三版の解説

めんつ【面桶】

めんつう(面桶)に同じ。 飯櫃いびつなる-にはさむ火打鎌(惟然)/続猿蓑

めんつう【面桶】

つうは唐音
檜・杉などの薄板を曲げて作った楕円形の容器。一人前の飯を盛って配ったり、携帯したりした。のちには乞食の持ち物となった。
茶道で、曲げ物の水こぼし。曲げ建水。めんつ。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

めん‐つ【面桶】

〘名〙
咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)下「築地まはりの植木に、めんつをひしとかけてをひたるを」
※草人木(1626)中「めんつ置所」

めん‐つう【面桶】

〘名〙
一人前ずつ飯を盛って配る曲げ物。後には乞食の持つもの。べんとう。めんつ。
※正法眼蔵(1231‐53)洗面「面桶をとりて、かまのほとりにいたりて、一桶の湯をとりて、かへりて洗面架のうへにおく」
※仮名草子・古活字版竹斎(1621‐23頃)下「くゎんとうのじゅんれいと打ち見えて、めんつう荷たわら、そばに置き」
茶道で曲げ物の建水(けんすい)のこと。①の形を模してある。曲水翻ともいう。めんつ。
※宗及茶湯日記(他会記)‐永祿一三年(1570)一二月四日「備前水下 面桶」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の面桶の言及

【弁当】より

…行器は円筒形の塗物で数人分のものを収容し,ふたと外へ反った3本の脚をつけたもので,外居とも書いた。個人用の弁当箱は,破子(破籠)(わりご)や曲物(まげもの)の面桶(めんつう)などから変化したもので,行器などが下僕に運ばせるものであったのに対し,みずから携帯するようになり,〈独弁(どくべん)〉と呼ばれた。西鶴の《武道伝来記》巻七の〈新田原藤太〉には,〈此二人は行灯の光りを受て独弁をひらき,小者に煎茶(せんじちや)などはこばせて〉といった文を見ることができる。…

※「面桶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

オジー オズボーン

職業・肩書ロック歌手国籍英国生年月日1948年12月3日出生地ウォーリックシャー州アストン本名Osbourne,Johnグループ名旧グループ名=ブラック・サバス〈Black Sabbath〉経歴友人ト...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android