面牆(読み)メンショウ

デジタル大辞泉 「面牆」の意味・読み・例文・類語

めん‐しょう〔‐シヤウ〕【面×牆】

《「書経」周官の「学ばざれば牆面す」から》垣に対すること。また、そうすると前が見えないことから、見聞の狭いことのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「面牆」の意味・読み・例文・類語

めん‐しょう‥シャウ【面牆・面墻】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「牆」は垣(かき)の意。「書経‐周官」の「不学牆面、莅事惟煩」、「論語‐陽貨」の「人而不周南・召南、其猶正牆面而立也与」から ) 垣に対すること。また、垣に対すると前の方が見えないところから、見聞のせまいたとえ。
    1. [初出の実例]「平常履践無力。触事面墻潜自吁」(出典:東帰集(1364頃)和孚首座歳暮韻)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐鄧皇后紀〕

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普及版 字通 「面牆」の読み・字形・画数・意味

【面牆】めんしよう(しやう)

牆に面する。見聞のないことをいう。〔後漢書、皇后上、和熹皇后紀〕今、末世の貴戚祿の家、衣美、堅に乘り良を驅り、而して學には面牆(めんしやう)し、臧否(ざうひ)(善悪)をらず。

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