鞠ヶ鼻井筋(読み)まりがはないすじ

日本歴史地名大系 「鞠ヶ鼻井筋」の解説

鞠ヶ鼻井筋
まりがはないすじ

三峰みぶ川の水を三軒家さんげんや(現上伊那郡高遠町)より取り入れ、三峰川の左岸段丘上に引水する井筋。初めは原新田はらしんでんの人々によって始められたが、時代とともに井筋の改修が進み灌漑地域が拡大された。

上伊那誌」によると、明暦元年(一六五五)、佐久郡五郎兵衛新田ごろべえしんでん村(現北佐久郡浅科あさしな村)の柳沢弥左衛門や市川五郎兵衛により井筋の開削が行われ、四年がかりで揚水に成功した。しかし、鞠ヶ鼻(現上伊那郡高遠町上山田)地籍が地質が悪く水路が崩れてその後放置された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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