普及版 字通 「韜」の読み・字形・画数・意味


19画

[字音] トウ(タウ)
[字訓] たちぶくろ・ゆみぶくろ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(よう)。に滔・蹈(とう)の声がある。〔説文〕五下に「劍衣なり」とし、〔広雅、釈器〕に「弓のなり」とあって、弓袋の意とする。弓袋の字に(とう)、また(しよく)・(ちよう)などがある。〔後漢書、姜肱伝〕に「被を以て面を韜(つつ)む」とあり、(とう)と同義に用いる。

[訓義]
1. たちぶくろ。
2. ゆみぶくろ、ゆごて。
3. つつむ、おさめる。
4. ゆるやか、ひろい。

[古辞書の訓]
名義抄〕韜 タチブクロ・ツツム・ヲサム・ハバム・ヒロシ・ノリ 〔字鏡〕韜 カクス・ツツム・オサム・カクル・ヲフクル・タヘタリ・タチフクロ・ヒロシ・クラ

[語系]
韜・thは同声。韜は剣衣、は弓衣。thは同声、韜と通用する。

[熟語]
韜軼韜隠・韜韜涵韜含韜奇韜弓韜玉・韜形・韜韜乎・韜光韜世・韜声韜舌韜潜韜蔵・韜韜秘韜筆韜表韜面
[下接語]
弓韜・玉韜・金韜・剣韜韜・虎韜・韜・韜・戎韜・複韜・六韜・竜韜

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む