韮川村(読み)にらがわむら

日本歴史地名大系 「韮川村」の解説

韮川村
にらがわむら

[現在地名]佐野市韮川町

足尾あしお山地の南縁、小野寺おのでら山と大網おおあみ山との間の谷地にある。西は富士ふじ村。観応元年(一三五〇)八月二〇日の阿曾沼秀親譲状(小山文書)に佐野庄内「韮河」とみえ、地頭職が某に譲られている。当地は阿曾沼氏の所領であった。元和八年(一六二二)の本多正純改易後は幕府領であったが、寛永一〇年(一六三三)から近江彦根藩領となり幕末まで続く。慶安郷帳では「亀川村」と記され(輪王寺本では「韮川」)、田高二〇〇石余・畑高一四一石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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