音の感覚(読み)おとのかんかく(その他表記)perception of sound

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「音の感覚」の意味・わかりやすい解説

音の感覚
おとのかんかく
perception of sound

耳の場合,耳朶 (みみたぶ) は集音効果によって方向を知るのに役立っており,外耳道は共鳴効果をもつ。音波によって振動した鼓膜は,耳小骨を振動させて,内耳の液体振動を励起する。内耳の蝸牛リンパ液波動は,電位変動を起して蝸牛神経末端を刺激し,ここで振動エネルギーを神経興奮に変える。蝸牛神経は,これを聴覚中枢に伝えて音の感覚となる。魚類では,側線が音を媒質である水の圧力変化として感じる。昆虫などでは体の各部分に感覚毛をそなえた聴覚器がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android