聴覚器(読み)ちょうかくき(英語表記)auditory organ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「聴覚器」の解説

聴覚器
ちょうかくき
auditory organ

音を聞くための器官で,を伝達する外耳中耳,および音を受容する内耳から成る。内には平衡器も含まれている。外耳道の奥には鼓膜があり,その中耳側にツチ骨の柄が付着している。音はツチ骨,キヌタ骨,およびアブミ骨の3つの耳小骨を経て,前庭窓から内耳の外リンパに伝わる。音は前庭階から蝸牛頂に達し,鼓室階を経て蝸牛窓から抜けるが,このときコルチ器 (ラセン器ともいう) の有毛細胞が刺激されて受容器電位を発生し,鼓膜からの振動は神経の信号変り,聴神経に興奮を起し,その信号は脳の聴覚中枢に送られる。

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精選版 日本国語大辞典「聴覚器」の解説

ちょうかく‐き チャウカク‥【聴覚器】

〘名〙 空気や水の音波刺激を受容する感覚器官の一つ。空気や水の振動を受容する器官。節足動物一般の触毛(聴毛)、昆虫類の弦音器官、ジョンストン器官、鼓膜器官、脊椎動物の耳など。聴覚器官。聴官。聴器。音受容器。

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世界大百科事典内の聴覚器の言及

【外耳】より

…したがって魚類では,耳は主として平衡器官であって,外耳や中耳は存在しない。聴覚器としての耳は両生類以上の動物が備えるが,両生類では鼓膜は体表の皮膚と同じ面に張っているので,外耳は形成されない。爬虫類のうちワニ類と一部のトカゲ類では鼓膜が多少とも落ちこんだ位置にあるため,外耳といえる部分がある(ヘビ類では耳が退化し,鼓膜も外耳もない)。…

※「聴覚器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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