音浦遺跡(読み)おとうらいせき

日本歴史地名大系 「音浦遺跡」の解説

音浦遺跡
おとうらいせき

[現在地名]和歌山市鳴神

花山はなやま丘陵北西麓に展開する古墳時代の集落跡。昭和四六年(一九七一)発掘調査が行われ、宮井みやい用水南側地域で東西に延びる豊富な遺物を含む溝二条、六世紀初頭の竪穴住居跡七棟以上、掘立柱建物跡六棟を検出した。土師器(甕・壺・高坏・坏・甑・把手付碗形土器・手捏ね土器)須恵器(甕・壺・把手付壺・有蓋高坏・無蓋高坏・坏身・蓋・、石製品(紡錘車・有孔円盤・管玉・勾玉)出土。同五三年にも隣接する地点が発掘調査され、六世紀初頭の竪穴住居跡七棟、掘立柱建物跡二棟以上、溝一七条が検出された。竪穴住居跡からは土師器(甕・高坏・碗)、須恵器(坏身・蓋・・坩)、石製品(臼玉・勾玉)が出土。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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