鳴神村
なるかみむら
[現在地名]和歌山市鳴神
名草郡に属し、花山西麓、雑賀川(和歌川)上流の大門川の南、秋月村の東に位置し、小名に有馬がある。古代は有真郷(和名抄)の地にあたると思われ、中世は当地西南に鎮座する日前国懸宮領本有真郷・新有真郷の地であった。永仁三年(一二九五)三月二三日の本有真郷検田取帳並検畠取帳写(紀家蔵)によると同郷は田地一二町六段二五〇歩、畠地九町二一〇歩、坪名に「栗栖堺」があり、栗栖庄と接する地であったことがうかがわれる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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