音詩(読み)オンシ

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精選版 日本国語大辞典 「音詩」の意味・読み・例文・類語

おん‐し【音詩】

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Tondichtung の訳語 ) 標題音楽の一種で、詩的気分や物語内容を音楽化した作品に付けられる語。リスト、リヒャルト=シュトラウスの作品に多く、「交響詩」はこの形式の発展したもの。

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世界大百科事典(旧版)内の音詩の言及

【交響詩】より

…交響詩の先駆としては,管弦楽による標題音楽,とくに標題交響曲(ベルリオーズの《幻想交響曲》など)があるが,これが多楽章形式なのに対して,交響詩は一般に単一楽章形式の場合に用いられる。交響詩の直接の出発点になったのは,ベートーベンの《エグモント》序曲,メンデルスゾーンの《フィンガルの洞窟》などの演奏会用序曲で,またレーウェはすでに1830年に詩人バイロンの作品にもとづく管弦楽作品《マゼッパ》に〈音詩〉の呼称をあたえ,この名はR.シュトラウスも愛用した。リストによる交響詩の名称の使用は,音楽と詩の密接な結合によって音楽を革新しようという彼の理念を示している。…

※「音詩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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