韻を探る(読み)インヲサグル

デジタル大辞泉 「韻を探る」の意味・読み・例文・類語

いんさぐ・る

多人数が集まって詩を作るとき、各人韻字本を無心に開き、そこに出た韻字をその人の詩の韻とする。探韻たんいんする。
「貴ぶ所これ賢才といふ題にして―・らるることあり」〈神皇正統記村上

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「韻を探る」の意味・読み・例文・類語

いん【韻】 を 探(さぐ)

平安時代に行なわれた作詩法の一つ。韻字を記した札を箱に入れて、各人がそこから一枚の札を取り出すか、あるいは、各人が韻字本を適当に広げて、そこに出た韻字を、その人の作る漢詩に用いる韻とすることをいう。探韻(たんいん)
※神皇正統記(1339‐43)中「清涼殿にて作文ありしに『所貴是賢才』と云ふ題にて韻をさぐらるることあり」

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