いんじ‐どめヰンジ‥【韻字留】
- 〘 名詞 〙 俳諧の連句で、一句の終わりを名詞などの漢字で書き表わせる語で結ぶこと。脇句の通例とされた。いんじどまり。⇔てには留め。
- [初出の実例]「若草に伊達のうす着の男山〈盧元師〉如此しっかりと文字にて居るを韻字留と云也。他に伝なし」(出典:俳諧・十二夜話(1779頃)夜話之三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の韻字留の言及
【脇句】より
…発句が神祇・釈教・恋の句ならば,やはりそれに合わせる。句末は〈韻字留(いんじどめ)〉といって,仮名より漢字の語がよいとされた。要するに,句末を体言にしてすわりをよくすることで,用言の場合は終止形にする。…
※「韻字留」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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