韻字留(読み)いんじどめ

精選版 日本国語大辞典 「韻字留」の意味・読み・例文・類語

いんじ‐どめヰンジ‥【韻字留】

  1. 〘 名詞 〙 俳諧連句で、一句の終わりを名詞などの漢字で書き表わせる語で結ぶこと。脇句の通例とされた。いんじどまり。⇔てには留め
    1. [初出の実例]「若草に伊達のうす着の男山〈盧元師〉如此しっかりと文字にて居るを韻字留と云也。他に伝なし」(出典:俳諧・十二夜話(1779頃)夜話之三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の韻字留の言及

【脇句】より

…発句が神祇・釈教・恋の句ならば,やはりそれに合わせる。句末は〈韻字留(いんじどめ)〉といって,仮名より漢字の語がよいとされた。要するに,句末を体言にしてすわりをよくすることで,用言の場合は終止形にする。…

※「韻字留」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む