順の杯(読み)じゅんのさかずき

精選版 日本国語大辞典 「順の杯」の意味・読み・例文・類語

じゅん【順】 の 杯(さかずき)

  1. 宴席などで、上席から順々に杯をまわして飲むこと。また、その杯。普通、大杯が用いられる。
    1. [初出の実例]「去間吉次世にありがほなる風情にて、順の盃下し」(出典:幸若・烏帽子折(室町末‐近世初))
  2. 妓楼大一座団体)であがった時、相方をきめるのに、選んで杯をさすのではなくて、すわった順のままに杯をさしてきめること。
    1. [初出の実例]「大一座のその中で六さんの順の盃がわたしになったのが悪ゑんのはじまりさ」(出典:洒落本・部屋三味線(1789‐1801頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android