上席(読み)ジョウセキ

デジタル大辞泉 「上席」の意味・読み・例文・類語

じょう‐せき〔ジヤウ‐〕【上席】

その場所で、上位とされる席。上座。かみざ。「主賓上席に据える」
階級等級席次が上位であること。「上席検事
[類語]上座かみざ上座じょうざかみ上手うわて上手かみて上部上方高み上位優位優越高位

かみ‐せき【上席】

寄席で、1日から10日までの興行のこと。→中席なかせき下席しもせき

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精選版 日本国語大辞典 「上席」の意味・読み・例文・類語

じょう‐せきジャウ‥【上席】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しょうせき」とも )
  2. ( ━する ) 席に上ること。
    1. [初出の実例]「Hij heeft in die vergadering voorgezeeten. 彼ハ其打寄ニ上席シタ」(出典:和蘭字彙(1855‐58))
  3. ( ━する ) 上位の人がすわるべき席。上座。また、その席に着くこと。〔慶応再版英和対訳辞書(1867)〕 〔南史‐江淹伝〕
  4. 階級、等級、席次が上であること。
    1. [初出の実例]「前相撲の上席に居るを中といふ」(出典:随筆・相撲今昔物語(1785)七)
    2. 「中学でも高等学校でも、Kの方が常に上席(ジャウセキ)を占めてゐました」(出典:こゝろ(1914)〈夏目漱石〉下)

かみ‐せき【上席】

  1. 〘 名詞 〙 寄席(よせ)などで、月の一~一〇日に行なわれる興行。

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普及版 字通 「上席」の読み・字形・画数・意味

【上席】じようせき

上座。

字通「上」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の上席の言及

【定席】より

…江戸,上方とも,1804年(文化1)ごろから創設された。現在は,上席(かみせき),中席(なかせき),下席(しもせき)と1ヵ月を三分しての10日間興行だが,大正初期までは,15日間ずつの興行だった。明治・大正時代の東京には240軒もあったが,昭和初期には114軒に落ちこみ,1990年現在では,東京で上野・鈴本演芸場,新宿・末広亭,池袋演芸場,浅草演芸ホールなど,上方で,なんばグランド花月など数軒にすぎなくなってしまった。…

【寄席】より

…やがてテレビが出現し,別の意味での寄席演芸に対する一般の関心は高まったが,ホール寄席や特殊な落語会が盛んになって,旧来の常打ちの寄席興行は衰退したままである。それでも一ヵ月を10日ずつに区切って,上席(かみせき)・中席(なかせき)・下席(しもせき)と呼ぶ興行は続いている。
[大阪の寄席]
 大坂の寄席は,江戸よりも早くできた。…

※「上席」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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