日本歴史地名大系 「順風町」の解説 順風町じゆんぷうちよう 京都市:下京区永松学区順風町下京区河原町通四条下ル南北に通る河原町(かわらまち)通を挟む両側町。平安京では京域外で、崇親(すうしん)院領となっていた。「坊目誌」によれば、近世初期には貞安裏(ていあんうら)と称され、天部(あまべ)村が当町にあったことが記されるが、「雑式要録」の「天部村由緒之事」の中にも「一、往古は、寺町四条下ル所御免地拝領仕(中略)天正一五亥年、当時大雲院地面に被仰付、右天部村の儀は、三条橋東三町目にて」とあるから、貞安前之(ていあんまえの)町東側から当町にかけて天正一五年(一五八七)以前、天部村の前身があったことがわかる。また、天正一九年豊臣秀吉により、市中に御土居(おどい)が築きめぐらされたが、当町の西側にも築かれた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by