須江古窯跡群(読み)すえこようせきぐん

日本歴史地名大系 「須江古窯跡群」の解説

須江古窯跡群
すえこようせきぐん

[現在地名]土佐山田町須江

須江集落を中心に入野いりの新改しんがいなど、新改川流域の小さな谷間や洪積台地上に須恵器・瓦を製作した窯跡がいくつかみられるが、これらを一括して須江古窯跡群とよぶ。窯はほとんど小さな谷の尽きるところの丘陵傾斜地を利用し、付近が洪積層よりなるため良質の粘土がある。また燃料の樹木も付近には豊富にある。現在までに発見されている主要な窯跡は、須江窯のほかうえタンガン瓦窯・新改三段山田しんがいさんだんやまだ古窯・新改大谷しんがいおおたに古窯・新改林谷しんがいはやしたに古窯・東谷ひがしだに古窯・東谷松本ひがしだにまつもと古窯・西谷にしたに古窯・大法寺たいほうじ古窯などである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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