デジタル大辞泉 「洪積層」の意味・読み・例文・類語 こうせき‐そう【洪積層】 更新世に堆積たいせきした地層。更新統。洪水による堆積物の意で、ヨーロッパの氷河性堆積物に当たる。[類語]地層・炭層・油層・泥炭層・砂礫層・鉱床・鉱脈・金脈・岩盤・古生界・中生界・新生界・第三紀層・第三系・沖積層・断層・活断層・露頭 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「洪積層」の意味・読み・例文・類語 こうせき‐そう【洪積層】 〘 名詞 〙 洪積世(更新世)に堆積した地層。更新統。洪積統。[初出の実例]「秩父郡大宮町より西南凡二十町、洪積層地を踏み」(出典:日本風景論(1894)〈志賀重昂〉五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
岩石学辞典 「洪積層」の解説 洪積層 diluvialという語は17世紀にすでにノアの洪水(the Deluge of Noah)に使用されていた.18世紀になって,洪水によって堆積したと信じられる粘土,礫,砂の堆積物にdiluviumが用いられた[Lyell : 1835].最後にPleistoceneの堆積物として分類され,英国ではdiluviumという語は使われなくなった.ロシアでは山の麓の傾斜地で未固結の堆積物にdiluviumが使用されている[Tomkeieff : 1983].一般的にはヨーロッパ大陸のPleistoceneの氷河時代の堆積物に対して用いられ,alluviumと区別される[Robert, et al. : 1983]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
百科事典マイペディア 「洪積層」の意味・わかりやすい解説 洪積層【こうせきそう】 現世を除く第三紀以後の河川堆積物で未固結の礫(れき),砂,泥などの層。最初はヨーロッパで第四紀の氷河堆積物をさす言葉として用いられた。更新世の地層と同一に扱われる場合もあるが,この用法はまちがいである。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報