頸動脈狭窄症(読み)ケイドウミャクキョウサクショウ

デジタル大辞泉 「頸動脈狭窄症」の意味・読み・例文・類語

けいどうみゃく‐きょうさくしょう〔‐ケフサクシヤウ〕【×頸動脈狭×窄症】

頸動脈の分岐部に動脈硬化が発生して血管の中が狭くなり、脳血流量減少脳梗塞の原因となる疾患。脳血流量が減少すると立ちくらみやめまいなど、脳梗塞を起こすと意識障害言語障害片麻痺・知覚傷害・視覚障害などの症状があらわれる。
[補説]狭窄は、血管の壁が硬くなる動脈硬化により引き起こされる。狭窄の程度は、NASCETとよばれる測定法により計算される。軽度(30~49パーセント)の場合には自覚症状がない場合もある。狭窄の程度が強い場合は、頸動脈内膜剝離はくり術や頸動脈ステント留置術により血管を広げ、脳梗塞を予防する。頸動脈狭窄症は欧米人に多いとされてきたが、食生活の変化により日本でも増えている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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