頻並み(読み)シキナミ

デジタル大辞泉 「頻並み」の意味・読み・例文・類語

しき‐なみ【頻並み】

[名・形動ナリ]絶え間なく続くこと。また、そのさま。たてつづけ。
西八条より使ひ―に有りければ」〈平家・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「頻並み」の意味・読み・例文・類語

しき‐なみ【頻波・重波・頻並】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) あとからあとから寄せてくる波。次々と起こる波。また、波が続いて寄せるように、あとからあとから続くさま。
    1. [初出の実例]「是の神風の伊勢の国は、則ち常世の浪の重浪(シキナミ)(よする)国なり」(出典日本書紀(720)垂仁二五年三月(北野本室町時代訓))
    2. 「しきなみにつどひたる車なれば、出づべきかたもなし」(出典:枕草子(10C終)三五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android