額綿(読み)ヒタイワタ

デジタル大辞泉 「額綿」の意味・読み・例文・類語

ひたい‐わた〔ひたひ‐〕【額綿】

綿帽子わたぼうし1

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「額綿」の意味・読み・例文・類語

ひたい‐わたひたひ‥【額綿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 真綿を延ばし広げて作った帽子綿帽子被綿(かずきわた)
    1. [初出の実例]「雪や今朝そのまま檐の額綿〈照星〉」(出典:俳諧・誹諧発句帳(1633)冬)
  3. 江戸初期の歌舞伎で、月代(さかやき)をそった男優女形に扮する時、額を覆うのに用いた綿。

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世界大百科事典(旧版)内の額綿の言及

【綿帽子】より

被衣は野外を歩くとき,頭からすっぽりと小袖をかぶって顔を隠すために用いたもので,女子のみでなく男子も寒涼の際にはこの姿をして外出したが,綿帽子にも被衣と同様の意味が含まれている。ひたい綿,かつぎ綿,揚(あげ)帽子などの名があり,帽子の呼称は,かぶる状態が中世の男子の被り物烏帽子(えぼし)のように,練絹でつくられたものを折り曲げてかぶったことなどによる。近世になり女髷(おんなまげ)が結われるようになると,髷のちり除けとして,真綿を木型で伸ばし髷にかけて用いるようになり,嫁入りの際,文金高島田の髷と花嫁の顔も隠す形式に変化した。…

※「額綿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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