顔ぶれ言上(読み)かおぶれごんじょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「顔ぶれ言上」の意味・わかりやすい解説

顔ぶれ言上
かおぶれごんじょう

相撲用語。中入り幕内土俵入り,横綱土俵入りのあと,立行司 (→行司 ) ,あるいは三役行司が,翌日の幕内取組を土俵上で観客に知らせる儀式のこと。取組のひとつひとつを相撲字で書きつけた半紙を「顔ぶれ」と呼び,相撲場入口にある板番付の下に飾られる。その口上は「はばかりながら,みょうにちの取組をご披露つかまつります。若乃花に琴錦,小錦に武蔵丸,…… (幕内取組すべてを披露して) 右,相務めまする間,みょうにちもにぎにぎしく,ご来場をお待ち申しあげます。」「にぎにぎしく」のあとを「ご来場をあい待ち奉ります」「お出でお待ち奉ります」という言上もある。近頃横綱土俵入りが午後4時 15分までに終われば行ない,過ぎた場合は省略される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む