顔ぶれ言上(読み)かおぶれごんじょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「顔ぶれ言上」の意味・わかりやすい解説

顔ぶれ言上
かおぶれごんじょう

相撲用語。中入り幕内土俵入り,横綱土俵入りのあと,立行司 (→行司 ) ,あるいは三役行司が,翌日の幕内取組を土俵上で観客に知らせる儀式のこと。取組のひとつひとつを相撲字で書きつけた半紙を「顔ぶれ」と呼び,相撲場入口にある板番付の下に飾られる。その口上は「はばかりながら,みょうにちの取組をご披露つかまつります。若乃花に琴錦,小錦に武蔵丸,…… (幕内取組すべてを披露して) 右,相務めまする間,みょうにちもにぎにぎしく,ご来場をお待ち申しあげます。」「にぎにぎしく」のあとを「ご来場をあい待ち奉ります」「お出でお待ち奉ります」という言上もある。近頃横綱土俵入りが午後4時 15分までに終われば行ない,過ぎた場合は省略される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android