精選版 日本国語大辞典 「顔触」の意味・読み・例文・類語 かお‐ぶれかほ‥【顔触】 〘 名詞 〙① 多くの人々に初めて顔を見せること。新人を紹介すること。顔見世。[初出の実例]「今朝見参(カホブレ)の新妓(しんこ)あれば、晩方(ゆふがた)引込自前(じまへ)あり」(出典:人情本・春色辰巳園(1833‐35)後)② 江戸時代、歌舞伎役者の一座が総出で見物人に顔を見せること。つらみせ。顔見世。③ 競技、会合、事業などに参加する人々を示すこと。また、その人々。メンバー。[初出の実例]「前日の顔触揃ふ妻の留守」(出典:雑俳・歌羅衣(1834‐44)六)「昨日の顔触(カホブ)れにて、〈略〉黒鷲官太夫との立合に相成り」(出典:歌舞伎・極附幡随長兵衛(1881)三幕) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例