願久寺(読み)がんきゆうじ

日本歴史地名大系 「願久寺」の解説

願久寺
がんきゆうじ

[現在地名]松原市三宅中五丁目

真宗大谷派、山号慈光山、本尊阿弥陀如来。寺伝によると開基は浄琢で永正一一年(一五一四)の開創という。寺蔵の本願寺九世実如自筆の六字名号はこの頃下付されたと考えられる。もと天台宗であったと伝え、浄琢を中興開基とも称している(寺蔵文書)。本願寺八世蓮如が文明九年(一四七七)六月一八日下付した阿弥陀如来絵像を蔵するが、その裏書には当寺の願主名が記されていない。東本願寺初代教如より賜ったとも伝える(寺蔵文書)。当寺住職は教如と親密な関係をもち、教如が慶長一二年(一六〇七)八尾やお別院(現八尾市の大信寺)を建立するとき協力支援した(寺蔵文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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