願成寺阿弥陀堂

山川 日本史小辞典 改訂新版 「願成寺阿弥陀堂」の解説

願成寺阿弥陀堂
がんじょうじあみだどう

白水(しらみず)阿弥陀堂とも。福島県いわき市に所在。1160年(永暦元)の建築と伝える。中央方1間の母屋(もや)の周囲に1間通りの庇(ひさし)を回す。母屋の後方に来迎壁(らいごうかべ)を設け須弥壇(しゅみだん)を造り,阿弥陀三尊と二天像を安置する。内部各所に極彩色で仏画や文様を描くが,剥落がはげしい。堂の正面には中島・小中島がある広い池をもつ庭園があり,平安後期の阿弥陀堂の特徴をよく表している。高さ7.7m。国宝境域は国史跡。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android