願海寺村(読み)がんかいじむら

日本歴史地名大系 「願海寺村」の解説

願海寺村
がんかいじむら

[現在地名]富山市願海寺

鍛治かじ川右岸に位置し、大手崎おおてさき(現小杉町)二俣ふたまた村・当村を経て富山城下に至る北陸街道(巡見使道)が通る。北東野々上ののうえ村、東は婦負郡。当地に越中の親鸞直弟の三坊主の一つ願海寺があったのが村名の由来と伝える(越中志徴)。天正年間(一五七三―九二)寺崎氏が居城した願海寺城跡があり、天正九年と推定される五月六日の田中尚賢等連署書状(上杉家文書)および五月一三日の黒金景信書状(歴代古案別本)に願皆寺表・願関寺とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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