デジタル大辞泉
「風来」の意味・読み・例文・類語
ふう‐らい【風来】
1 風に吹き寄せられたように、どこからともなくやって来ること。また、その人。
「案内者などのやっかいにならない―の田舎者」〈寅彦・案内者〉
2 遊里で、初めての客。初会の客。
「お茶屋もない―のお客に」〈人・籬の梅・四〉
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ふう‐らい【風来】
〘名〙
① 風に吹きよせられたように、どこからともなく来ること。
住所不定で落ち着かないこと。気まぐれなこと。役に立たないこと。また、その人。風来人。
風来坊。
風来者。
※浄瑠璃・国性爺合戦(1715)千里が竹「身が生国は
大日本、風来とは
舌長し」
② 遊里で、初めて来た客。初会の客。また一般に、紹介者もなく突然に来た客。
※
人情本・春色籬の梅(1838‐40頃)
一二「お茶屋もない風来
(フウライ)のお客に」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報