案内者(読み)アンナイシャ

精選版 日本国語大辞典 「案内者」の意味・読み・例文・類語

あんない‐しゃ【案内者】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あんないじゃ」とも )
  2. 様子をよく知っている人。その場所の地理などに通じた人。
    1. [初出の実例]「三浦次郎義澄為国郡案内者竊聞彼用意」(出典吾妻鏡‐治承四年(1180)九月三日)
  3. 道案内をする人。導く人。案内役。先導。
    1. [初出の実例]「さきうちせさせて案内者にこそ具せられけれ」(出典:平家物語(13C前)九)
    2. 「トキニ通さん案内者(アンナイジャ)の陳海はどうしやしたらう」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉二)
  4. 内部の事情に通じている人。内部の事情を探る者。また、手引きをする者。密告者。間者。
    1. [初出の実例]「然は存知其次第、内々於関東、申合案内者、沙汰共有便之様に申候はば、其後申給寺解候て」(出典:東大寺文書‐第三回採訪一二・弘安四年(1281)八月一六日・僧聖守書状)
  5. あることがらについて、はばひろい知識と経験を有する者。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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