ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「風納洞土城」の意味・わかりやすい解説
風納洞土城
ふうのうどうどじょう
P'ungnap-dong t'osǒng
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…この付近は《三国志》魏書韓伝にみえる馬韓と一部で重なるようであるが,一方で後漢末以来の魏の帯方郡の所在地と推定する立場もある。後者の場合,風納洞土城は帯方郡治跡にあてられよう。百済は,馬韓諸国の一つである伯済国から古代王国に成長するが,そのころの王都は風納洞の土城を再利用したものと思われる。…
…
[歴史]
ソウルの歴史は先史時代にさかのぼり,南東郊外の漢江の左岸地域には,旧石器・新石器(櫛目文土器)・青銅器(無文土器)各時代の遺跡が残る。同地域の風納洞土城は,中国,魏の帯方郡治跡もしくは三国時代百済の都城と推定される。《三国史記》によると,そのころ慰礼城ないしは漢山,漢城などと呼ばれた。…
※「風納洞土城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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