飛田周山(読み)ヒダ シュウザン

20世紀日本人名事典 「飛田周山」の解説

飛田 周山
ヒダ シュウザン

明治〜昭和期の日本画家



生年
明治10(1877)年2月26日

没年
昭和19(1944)年5月22日

出生地
茨城県多賀郡

本名
飛田 正雄

別名
別号=月居

経歴
明治29年久保田米遷、30年竹内栖鳳門下となり、その後橋本雅邦師事。33年から日本絵画協会・日本美術院連合絵画共進会に受賞を重ねる。39年文部省依頼で国定教科書挿絵を画き、昭和16年まで続けた。その間官展系に出品、明治40年第1回文展で「維摩」が初入選、大正6年第11回文展に「幽居の秋」、8年第1回帝展に「神衆」がそれぞれ特選となった。10年帝展推薦、13年帝展委員、14年より帝展審査員、昭和10年帝国美術院指定。13年川崎小虎らと日本画院を結成、創立同人となる。他に「わたつみの宮」「伝説の淵」「山月滞雨」「天女の花」などの代表作がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「飛田周山」の解説

飛田周山 ひだ-しゅうざん

1877-1945 明治-昭和時代前期の日本画家。
明治10年2月26日生まれ。久保田米僊(べいせん),竹内栖鳳(せいほう)らに師事。明治36年岡倉天心を茨城県五浦(いづら)に案内し,のちの日本美術院五浦研究所設立のきっかけをつくる。国定教科書の挿絵も担当した。昭和20年11月22日死去。69歳。茨城県出身。本名は正雄。作品に「幽居の秋」「神泉」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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