神泉(読み)シンセン

精選版 日本国語大辞典 「神泉」の意味・読み・例文・類語

しん‐せん【神泉】

  1. ( 古く「しんぜん」とも )
  2. [ 1 ] 〘 名詞 〙 神がいるという泉。霊妙不思議な泉。〔淮南子‐墜形訓〕
  3. [ 2 ]しんぜんえん(神泉苑)」の略。
    1. [初出の実例]「代神泉古松傷衰歌、一首、御製」(出典:文華秀麗集(818)下)
    2. 「大師、言(こと)ばに随て、神泉にして請雨経の法を令修め給ふ」(出典:今昔物語集(1120頃か)一四)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「神泉」の意味・わかりやすい解説

神泉
かみいずみ

埼玉県北西部、児玉郡(こだまぐん)にあった旧村名(神泉村(むら))。2006年(平成18)児玉郡神川町(かみかわまち)に合併し、神川町の南部を占める。旧村域の西は神流川(かんながわ)、神流湖を隔てて、群馬県藤岡(ふじおか)市と対する。旧村域全体が山地で、面積の90%が傾斜地である。産業としては、林業のほかコンニャクイモ栽培が行われる。全域が県立上武(じょうぶ)自然公園に属し、国指定名勝・天然記念物の三波石峡(さんばせききょう)、県指定史跡阿久原牧(あぐはらまき)跡、下久保ダム、神流湖、城峰(じょうみね)公園など文化財や観光資源が多く、首都圏自然歩道も整備され、観光地として発展しつつある。また、有氏(ありうじ)神社の裸(はだか)まつり(盤台(ばんだい)行事)は県の無形民俗文化財

[中山正民]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「神泉」の意味・わかりやすい解説

神泉
かみいずみ

埼玉県北西部,神川町南部の旧村域。神流川沿いにある。 1954年阿久原村,矢納村の2村が合体して神泉村が成立。 2006年神川町と合体。大部分秩父山地北端の山地帯で,平坦地が乏しい。農林・造園業が中心で,コンニャク栽培や酪農も行なわれる。群馬県境に神流湖があり,対岸の群馬県藤岡市と関係が深い。ほぼ全域が上武県立自然公園に属し,三波石峡 (国の名勝・天然記念物) ,下久保ダムがある。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「神泉」の解説

しんせん【神泉】

石川日本酒田舎酒らしいボリューム感のある酒質を目指す。大吟醸酒純米大吟醸酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒がある。原料米は山田錦、五百万石など。仕込み水は白山山系の伏流水。蔵元の「東栄松商店(東酒造)」は万延元年(1860)創業。所在地は小松市野田町。

しんせん【神泉】

沖縄の泡盛。酒名は、「ンブガー(神の泉)」と呼ばれる枯れたことがない泉に恩恵を受けたことに感謝を込めて命名。一般酒と古酒がある。原料はタイ米、黒麹。アルコール度数30%、43%。蔵元の「上原酒造」は昭和22年(1947)創業。所在地は糸満市字座波。

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普及版 字通 「神泉」の読み・字形・画数・意味

【神泉】しんせん

霊泉。

字通「神」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「神泉」の解説

神泉(しんせん)〔日本酒〕

石川県、東酒造株式会社の製造する日本酒。特別大吟醸酒「太初」、本醸造酒「吉祥神泉」などがある。

神泉〔泡盛〕

沖縄県、上原酒造株式会社が製造する泡盛。

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