飛違(読み)とびちがう

精選版 日本国語大辞典 「飛違」の意味・読み・例文・類語

とび‐ちが・う ‥ちがふ【飛違】

〘自ワ五(ハ四)〙
① 互いに入り乱れてとぶ。とびかう。
蜻蛉(974頃)付載家集「とびちがふ鳥のつばさをいかなればすだつなげきにかへさざるらん」
② とんで左右に行きちがう。かけちがう。
謡曲紅葉狩(1516頃)「飛んで掛かるを、飛び違ひむずと組み」
③ かけはなれる。へだたる。
人情本風俗粋好伝(1825)後「西国順礼の娘とは、泥亀と極陰さま、下駄焼味噌ほど、飛違(トビチガ)った身の上

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android