コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

紅葉狩 もみじがり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

紅葉狩
もみじがり

(1) 能の曲名。五番目物 (→尾能 ) 。観世小次郎信光作。紅葉狩を楽しみ宴を張る上臈 (前ジテ) のところへ,平維茂 (ワキ) は鹿狩をして通りかかる。上臈は維茂を酒宴に招いて,酒をすすめ (クセ) ,舞を舞ううちに (序の舞または中の舞・急の舞) ,維茂は眠りに落ちて,上臈は山中に消える (中入り) 。天地鳴動して上臈は鬼女 (後ジテ) の本性を現し,勅命によって戸隠山鬼神退治におもむいた維茂に襲いかかる (舞働) が,ついに維茂の剣に従えられる。 (2) 歌舞伎舞踊曲。常磐津義太夫長唄の三方掛合。 1887年東京新富座,9世市川団十郎初演。新歌舞伎十八番の一つ。4世中村歌右衛門の先行作を河竹默阿弥が活歴風に補綴。5世岸沢式佐,鶴沢安太郎,3世杵屋正次郎作曲。団十郎自身の振付で,構成は,間狂言の代りに山神の踊りを入れたほかはほぼ能のとおりである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

もみじがり【紅葉狩】[曲名]

謡曲。五番目物観世小次郎信光作。平維茂(たいらのこれもち)戸隠山中で女に化けた鬼に紅葉狩りの宴に誘われ、命が危うくなるが、男山八幡の神助を得て本性を現した鬼を退治する。
歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)義太夫長唄の掛け合い。河竹黙阿弥作詞。明治20年(1887)東京新富座初演。の舞踊化。新歌舞伎十八番の一。
長唄地歌荻江節一中節などの曲名。長唄以外はに基づく。

もみじ‐がり〔もみぢ‐〕【紅葉狩(り)】

山野に紅葉をたずねて楽しむこと。観楓(かんぷう)。紅葉見 秋》「大嶺に歩み迫りぬ―/久女
[補説]曲名別項。→紅葉狩

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

紅葉狩【もみじがり】

能の曲目。切能物五流現行。観世信光作。前段戸隠山に狩に出かけた平維茂(これもち)(ワキ)を紅葉狩の美女たちが酒宴に誘う。後段悪鬼(シテ)が本性を現すが,維茂は神授太刀でこれを討つ。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

もみじがり【紅葉狩】

(1)能の曲名。五番目物。鬼物観世信光(のぶみつ)作。シテは戸隠(とがくし)山の鬼神。平維茂(たいらのこれもち)(ワキ)は信濃の戸隠山に鹿狩に出かけ,紅葉狩を楽しむ美しい女性たち(前ジテ・ツレ)の一行を見かける。誘われるままにその酒宴の席に加わった維茂は,杯を手にして女の舞に見とれているうちに眠りにおちいる(〈クセ・序ノ舞(または中ノ舞)・急ノ舞〉)。女は実は鬼神で,維茂の眠りを見すまして姿を消す。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

もみじがり【紅葉狩】

能の一。五番目物。観世小次郎信光作。信濃国(今の長野県)戸隠山へ狩りに出かけた平維茂これもちが、山中で紅葉狩りの酒宴を催している女たちに誘われて酒に酔う。やがて鬼女の本性を現した女が襲いかかるが、男山八幡の夢告で護身の太刀を与えられた維茂は鬼女を退治する。
歌舞伎舞踊の一。長唄・常磐津・義太夫の掛け合い。新歌舞伎十八番の一。河竹黙阿弥作詞。1887年(明治20)東京新富座初演。能の「紅葉狩」に取材した活歴風の舞踊劇。
長唄の一。本名題「色見草月盃いろみぐさつきのさかずき」。初世杵屋正次郎作曲。1776年江戸森田座初演。秋篠という腰元が盗賊雲井太郎から色仕掛けで名笛を取り返す筋。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

紅葉狩の関連キーワード芳村 伊三郎(6代目)紅葉狩(行事・風習)岸沢 式佐(6代目)芳村伊三郎(6世)杵屋正次郎(3代)岸沢式佐(6世)岸沢式佐(6代)小笠原 八郎般若(能面)中村 芝寿弥紅葉狩(能)守屋 与四己大槻 秀夫鬼女紅葉無明の酒曳山狂言鬼無里舞踊劇竹の葉一畳台

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

紅葉狩の関連情報