飛鳥井雅庸(読み)あすかい・まさつね

朝日日本歴史人物事典 「飛鳥井雅庸」の解説

飛鳥井雅庸

没年:元和1.12.22(1616.2.9)
生年永禄12.10.20(1569.11.28)
安土桃山・江戸前期の公家。初名雅継,雅枝。飛鳥井雅敦の長男。慶長18(1613)年1月従二位に叙せられ,元和1(1615)年12月権大納言に任じられた。家職の和歌,蹴鞠にすぐれ,道澄(聖護院,照高院)より古今伝授を受け,のちに後水尾天皇に蹴鞠を指南した。文禄3(1594)年豊臣秀吉の吉野花見に同行し,さらに高野山参詣にも従った。また,駿府において徳川家康に『源氏物語』の奥義を伝授するほか細川忠興,島津家久らへ蹴鞠を指南した。詠歌に『入道大納言雅庸卿百首』,日記に『雅継卿記』1冊が残されている。

(藤田恒春)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「飛鳥井雅庸」の解説

飛鳥井雅庸 あすかい-まさつね

1569-1616* 織豊-江戸時代前期の公卿(くぎょう),歌人
永禄(えいろく)12年10月20日生まれ。飛鳥井雅賢雅章の父。和歌と蹴鞠(けまり)の家職をつぐ。後水尾(ごみずのお)天皇,徳川秀忠,細川忠興(ただおき)らに蹴鞠をおしえる。書にもすぐれた。従二位,権(ごんの)大納言。元和(げんな)元年12月22日死去。47歳。初名は雅継,雅枝。名は「まさもち」ともよむ。家集に「入道大納言雅庸卿百首」,日記に「雅継卿記」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「飛鳥井雅庸」の解説

飛鳥井雅庸 (あすかいまさつね)

生年月日:1569年10月20日
安土桃山時代;江戸時代前期の歌人;公家
1616年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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