くい‐あげくひ‥【食上】
- 〘 名詞 〙
- ① 扶持米(ふちまい)を取りあげられること。また、その結果、食べること、生活していくことができなくなること。転じて、失職して生活の手段を失うことの意にも用いる。くいあがり。
- [初出の実例]「おっかさまのお留守に、けがでもさせ申すと、それこそ扶持の食上(クヒアゲ)だ」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)初)
- ② 食べる量を増すこと。特に、正月の雑煮に入れて食う餠の数を、日ごとに増やしていくこと。〔風俗画報‐二二四号(1901)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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