精選版 日本国語大辞典 「食付」の意味・読み・例文・類語
くい‐つ・く くひ‥【食付】
〘自カ五(四)〙
① かみつく。食らいつく。
※能因本枕(10C終)九三「いとをかしげなる猫の、〈略〉はかりの緒くひつきて引きありくも」
② しっかりと、とりつく。しがみつく。
③ (魚が餌に食いつくところから転じて) 心をひかれて物事に手をだす。とびつく。
※杜詩続翠抄(1439頃)一「小人小利に目をかけ、此れにくいついてはなれじとするなりを看よ看よ」
くらい‐つ・く くらひ‥【食付】
〘自カ五(四)〙
① =くいつく(食付)①
※漢書列伝景徐抄(1477‐1515)陳勝項籍第一「まづ上にくらいついたあぶをこそうたうずれ」
② =くいつく(食付)②
※雑俳・川柳評万句合‐宝暦一二(1762)義五「あのきゃんな所へ殿がくらい付」
③ =くいつく(食付)④
たべ‐つ・ける【食付】
〘他カ下一〙 たべつ・く 〘他カ下二〙
① 食べ慣れている。
② 使い慣れている。習慣となっている。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報