食攻（読み）じきぜめ

精選版 日本国語大辞典

じき‐ぜめ【食攻】

〘名〙 (「じき」は「食」の呉音。「じきせめ」とも) 敵の糧食補給の道を絶って降参させようとする戦法。兵糧攻め。しょくぜめ。

※園太暦‐文和元年（1352）四月二四日「仍此間可_二食攻_一之由武家支度之処」

※異人恐怖伝（1850）刻異人恐怖伝論「朝鮮の全国の力を尽して攻たるよしなるにも陥し得ず、徒に食攻にして餓疲せたるにも」

しょく‐ぜめ【食攻】

〘名〙 ＝じきぜめ（食攻）

※地蔵菩薩霊験記（１６Ｃ後）六「法師を食責(ショクゼメ)にせよとの教やある」

出典　精選版 日本国語大辞典