飯山道(読み)いいやまみち

日本歴史地名大系 「飯山道」の解説

飯山道
いいやまみち

北国街道から小出雲おいずも村で分岐し、姫川原ひめがわら除戸のぞきど猿橋さるはし長沢ながさわ村を経由して信州飯山(現飯山市)に通ずる道で、ほぼ現在の国道二九二号にあたる。寛保二年(一七四二)の小出雲村明細帳(新井町々誌編纂資料)は「飯山海道」、寛政一一年(一七九九)長沢村明細帳(長沢郷土誌)に「当村、信州飯山往来馬継場にて御座候、御伝馬米七升五合三勺相納候」とあり、「頸城郡誌稿」には「当駅ヨリ姫川原・除木戸・堀ノ内・長沢等ヲ経テ信濃水内郡常盤里、飯山城下ヘ越ルヲ富倉街道ト云、長沢ニ口留番所駅次アリ。此富倉街道ヲ往古ハ東街道ト称シ、謡曲柏崎ノ道行ハ此街道ノ様ヲモノシタリ。桶海村通・下樽本村通リ・大谷村通リ・土路村通リ・上平丸村通リ・小沢村通リ等ノ間道ハ皆当駅ヨリ信濃水内郡出ル抜道ナリ」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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