飯野新田(読み)いいのしんでん

日本歴史地名大系 「飯野新田」の解説

飯野新田
いいのしんでん

[現在地名]白根町飯野新田

まる山の北東麓、御勅使みだい川扇状地に位置し、東は飯野村、南は曲輪田くるわだ新田、西は築山つくやま村、北は有野ありの村。村内中央を北から南に徳島とくしま堰が流れる。寛文七年(一六六七)の徳島堰開削とともに成立した新田で、初め開発を進めた甲府城代戸田周防守半助の名にちなんで戸田新とだしん町と称し、のち飯野新田と改称した。寛文一二年から延宝四年(一六七六)まで築山村に預けられ築山新田と称したという(白根町誌)。享保九年(一七二四)の年貢本書仕立願(飯野新田区有文書)では飯野新田の称がみえる。江戸時代を通じて一村として独立したことはなく、あくまでも飯野村の枝郷であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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