饅頭屋塩瀬家跡(読み)まんじゆうやしおぜけあと

日本歴史地名大系 「饅頭屋塩瀬家跡」の解説

饅頭屋塩瀬家跡
まんじゆうやしおぜけあと

[現在地名]中京区饅頭屋町

建仁けんにん(現東山区)両足りようそく院の開基竜山徳見が元より帰朝の際、随行して来た宋国人林和清の後裔浄因が、奈良で初めて饅頭の製法を伝えた。浄因の二子惟天・盛裕はともに京に移住して饅頭屋を開業。子孫は塩瀬家を名乗って三条烏丸さんじようからすまに定住した。創始年代は不詳だが、延徳三年(一四九一)八月二四日の「蓮成院記録」に「廿四日為来廿七日御動座見物京都上洛畢、同道良顕房・六八・千世絵(不見)八木・塩・魚以下持セ、宿三条六角堂之西側之店饅頭屋次郎被借畢」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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