首代(読み)くびだい

精選版 日本国語大辞典 「首代」の意味・読み・例文・類語

くび‐だい【首代】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代、喧嘩などのため死傷者がでた場合、加害者の身代わりとなり一切の責任を負うように、ふだんから飼い殺しにされている者。刃傷沙汰の起こりやすかった江戸新吉原、日本橋魚河岸芝居町などで抱えられており、また、博徒仲間でもこれに類した者を養っていた。
    1. [初出の実例]「首代之者共、当三月十一日押込、遊女を召捕え、番所え召連参候処」(出典:御仕置裁許帳‐六・五二〇・天和三年(1683)五月二八日)
  3. 首を切られるかわりに出す金。首代銀(くびしろぎん)。首継銭(くびつぎせん)首銭
    1. [初出の実例]「夜前のちぎりしれて首代 姥が火も思ひに燃る花の陰」(出典:俳諧・西鶴大句数(1677)七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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