香花(読み)コウバナ

デジタル大辞泉 「香花」の意味・読み・例文・類語

こう‐ばな〔カウ‐〕【香花/香華】

仏前に供える香と花。こうげ。

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精選版 日本国語大辞典 「香花」の意味・読み・例文・類語

こう‐げカウ‥【香花・香華】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古く「こうけ」とも ) 仏前に供える香と花。また、香花を供えること。六種供養一つ華香(けこう)。こうばな。
    1. [初出の実例]「宝地香花積、鈞天梵楽陳」(出典:経国集(827)一〇・扈従聖徳宮寺〈淡海三船〉)
    2. 「或は香花伎楽を供養して心をいたして礼拝したてまつらば」(出典:観智院本三宝絵(984)下)
    3. [その他の文献]〔法華経‐序品〕

こう‐かカウクヮ【香花・香華】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 香りのよい花。こうばしい花。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
  3. 仏前に香や花を供えること。また、その香や花。こうげ。こうばな。〔新撰字解(1872)〕

こう‐はなカウ‥【香花】

  1. 〘 名詞 〙 仏に供える香と花。こうげ。
    1. [初出の実例]「『香花はいやなり。まんぢうこそはくいたけれ』」(出典:虎明本狂言・金津地蔵(室町末‐近世初))

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普及版 字通 「香花」の読み・字形・画数・意味

【香花】こうげ

仏前。

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