馬島明眼院(読み)まじまめいげんいん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「馬島明眼院」の意味・わかりやすい解説

馬島明眼院
まじまめいげんいん

尾張国海東郡馬島村 (現在の愛知県海部郡大治町) の天台宗の寺。眼病の治療にすぐれることから,寛永9 (1632) 年後水尾天皇に明眼院寺号を賜わった。同寺で眼病の治療を始めたのは延文年間 (1356~60) の住職清眼僧都であり,以来,馬島流眼科として広く世間に知られ,明治初期まで連綿として続いた。この間,桃園天皇によって勅願所に定められたこともあり (1766) ,江戸時代は眼科の始祖として隠然たる勢力をもっていた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android