馬持(読み)ウマモチ

デジタル大辞泉 「馬持」の意味・読み・例文・類語

うま‐もち【馬持(ち)】

馬の持ち主。馬主
馬の賃貸しをする人。
武士で馬を持つことを許されていた人。のちに、武士の家格を表すようになった。
馬の取り扱い方。馬の世話
「―が好いゆゑに、其の月毛一両年めっきりとよくなった」〈浄・鑓の権三

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精選版 日本国語大辞典 「馬持」の意味・読み・例文・類語

うま‐もち【馬持】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 馬の持ち主。また、馬を貸して、貸し料を取ることを業とする人。馬主(うまぬし)
    1. [初出の実例]「百敷の大宮人の馬もちはさくらがりして今日もくらしく」(出典:狂歌・詠百首誹諧(16C後))
  3. 馬の取り扱い方。
    1. [初出の実例]「馬持が好いゆへに、其の月毛も一両年めっきりと能くなった」(出典:浄瑠璃・鑓の権三重帷子(1717)上)
  4. 武士の中で乗馬を持つことを許されたもの。のちに武士の家格を表わすようになった。
    1. [初出の実例]「高知之人々は格別、馬持以下之小身にては、シテ・ワキ四物全く相揃、慰に仕候義は潜上之至に候」(出典:典制彙纂(金沢藩)行状節倹下・文政三年(1820)八月)

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