改訂新版 世界大百科事典 「馬注」の意味・わかりやすい解説 馬注 (ばちゅう)Mǎ Zhù生没年:1640-1711 中国,明末~清初のイスラム学者。字は文炳(ぶんへい),号は仲修。雲南省金歯(現,保山)県の人。回族の出身で,ムハンマドの後裔と自称し,幼いころから学問を好み,南明の永暦帝(在位1647-61)のとき,中書に抜擢された。その滅亡後は,読書と教育に従い,清朝の康煕8年(1669),北京に行き王族と交わったが,帰郷して弟子に心性の学を講じた。その著《清真指南》10巻(1683)は,イスラム教理を儒教,仏教,道教で解釈した入門書。執筆者:坂出 祥伸 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by