朝日日本歴史人物事典 「馬淵嘉平」の解説
馬淵嘉平
生年:寛政5(1793)
江戸後期の高知藩藩士。高知生まれ。父は軍貝家孫之進。竹内流小具足組打を修業し,武技にすぐれ高知城下に道場を開いた。文政年間勤番で江戸へ赴き,魚屋喜平らに心学を学ぶ。その後勘定小頭に登用され,嘉平を中心に藩内の改革派が結集し,天保14(1843)年には藩主山内豊煕が推進する藩政改革に参加した。しかし改革派は門閥層の藩士から「おこぜ組」と呼ばれ,排撃された。嘉平は前藩主山内豊資により,禁学の心学を教えたかどで投獄され失脚した。高知で獄死。
(長谷川成一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報