駆使丁(読み)くしてい

精選版 日本国語大辞典 「駆使丁」の意味・読み・例文・類語

く‐してい【駆使丁】

〘名〙 令制で、仕丁として諸国から集められ、中央官司雑役に従事した男子
続日本紀‐和銅二年(709)二月戊子「宜大宰商量、充駈使丁五十許人、及逐閑月、差発人夫、専加撿挍早令営作

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の駆使丁の言及

【直丁】より

…日本古代の律令制下において50戸ごとに2人ずつ徴発された仕丁(しちよう)のうち,中央諸官司の雑役に服する役にあたったものをいう。野外での労役に服する駆使丁(くしちよう)と区別され,神祇・太政二官をはじめ,中央の諸省および諸職(しき)・寮・司や,弾正台などの独立官司,東宮坊以下の諸官司に配置されて,それぞれ定数があった。しかし,十二女司や大宰府・諸国などには配置の規定がなかった。…

※「駆使丁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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