20世紀日本人名事典 「駒井徳三」の解説
駒井 徳三
コマイ トクゾウ
昭和期の植民地官僚 富士開発会長。 満州国建国の中心人物。
- 生年
- 明治18(1885)年6月10日
- 没年
- 昭和36(1961)年5月13日
- 出生地
- 滋賀県
- 学歴〔年〕
- 東北帝国大学農学部〔明治44年〕卒
- 経歴
- 満鉄で農業開発事業を担当した後、外務省で対中国投資の監督事務に従事。昭和6年満州事変勃発直後に関東軍顧問となり、新設の関東軍統治部(直後に特務部と改称)の部長。馬占山ら現地有力者のかつぎ出しに大きな役割を果たし、満州国ができると国務院総務長官心得として創生期の統治機構と統治方針を作るが、笠本良明派や関東軍幕僚との摩擦により直ちに辞任。9年満州経営の人材育成のため宝塚に康徳学院を設立、10年以降は国内で日中両国青年の実業教育に専念。敗戦後は公職追放解除の後、富士山麓の開発に取り組んだ。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報